2007年01月23日

不二家のペコちゃん人形が泣いています

先週から今週にかけて、不二家の「消費期限切れ原材料使用」や「賞味期限切れ製品出荷」で代表されるずさんな品質管理体制が報道されて、消費者の不二家製品離れが急速に始まっています。

米国のエンロンやワールドコムの巨額粉飾決算事件、ライブドアの粉飾決算事件のように、財務報告を粉飾して業績を良く見せても、結局、経営危機に直面する企業が少なくありません。

食品の品質や安全性に関する不正行為も例外無く食品企業の経営に打撃を与えます。雪印乳業の集団食中毒事件(2000年)が忘れられる頃に、不二家のずさんな品質管理体制が発覚しました。

たぶん、いずれも内部告発が事件の公表を促したのだと思います。

私の誤解であって欲しいのですが、このような「消費期限切れ原材料使用」や「賞味期限切れ製品出荷」が、かって日本の食品企業で一般的に行われていたのでしょう。まだ不正をやっている食品企業があるかもしれません。

それが、不二家でずるずると続いてきたのでしょう。雪印乳業の集団食中毒事件が不二家にとって他人事だったのです。同族経営の弊害でしょうか。

最近は、これまで隠蔽できた組織的な不正が内部関係者の告発で白日のもとにさらされる例が多いのです。2006年4月から、公益通報者保護法が施行されました。どんなに隠そうとしても、内部告発で不正が必ず外部に漏れることを認識して管理者は品質管理を徹底する必要があります。

不二家の不祥事を他人事と見てはいけません。「他人の振り見て我が振り直せ」という諺があります。みなさんの職場も見直して見ましょう。

気のせいか、不二家の事件が表ざたになってから、新聞で商品回収のお詫び広告をだす会社が増えたようです。賢いですね。こういう時に膿を出し尽くすべきです。

これを機会に、消費者基本法を読み直して見る必要があります。特に第5条(事業者の責務等)を職場の朝礼等で読んでみましょう。

消費者基本法

公益通報者保護法

内閣府の公益通報者保護制度ウエブサイト

ビジネス雑誌「プレジデント」のウエブ記事
組織内で『不正、告発』の起こるメカニズム

消費者被害の上手な対処法―各種被害の態様と救済の実践策

今回の不二家の事件は、内部調査で昨年11月に明らかになったのに、クリスマス商戦を前にして公表をためらって発表が遅れたようです。

不二家の社長がテレビ報道の謝罪記者会見で、他人事のように事件の顛末を報告していたのが気になりました。自らが管理責任を認識して社長を辞めるのでは無く、部下の責任にも関わらず自分が責任を取らされたという気持ちがあるように見えました。

ペコちゃんポコちゃん人形が泣いています。早く、品質管理体制を確立して、みんなの大好きなお菓子を作る不二家に立ち直って欲しいですね。

公益通報者保護法を理解するための参考書:

内部通報システムをつくろう―10の課題と111の対策

なぜ企業不祥事は、なくならないのか―危機に立ち向かうコンプライアンス

コンプライアンスのための内部通報制度―「公益通報者保護法」が求めるリスク管理実務






posted by SmallTalk at 09:37 | Comment(2) | TrackBack(0) | 仕事
この記事へのコメント
不二家がなぜISOを取得できたのかという記事からとんできました。
うちの会社のISO取得しましたが、それはそれはいい加減なものでしたよ。
会社の本業とは関係ないようなフロー図を幾つか作っただけ。
各種記録も、中身が違っているものでも、日付を適当に指差して行っただけで「ふん、ふん」と相槌打って、審査が通り、そのあまりのいい加減差に唖然としました。
今でも、我が社の業務はグシャグシャで、物事の管理には程遠い状態です。
ISOコンサルタントに数百万持っていかれただけで、会社は何も良くなっていないと社員の間では不満が鬱積しています。
不二家の一件を聞いても、むべなるかなという感じです。
Posted by at 2007年02月11日 08:32
質の悪い審査会社やコンサルを選ぶお宅の会社が悪い。どうで、金額だけで全て決めたんでしょ? 仕方ないよ。マネジメントシステムってやつ、きちんと理解していますか? もっと勉強しようね。
Posted by at 2007年05月02日 22:53
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