2010年03月15日

佐高信著「小沢一郎の功罪」を読んで

最近、国会予算審議が大詰めに入っているためか、小沢一郎民主党幹事長たたきの報道が減っている印象を深くします。

そんなおり、確定申告が終わってゆとりがでた週末に、題名に引かれてこの本を読んで見ました。

小沢一郎の功罪 佐高信の政経外科 XII (単行本)


小沢民主党幹事長に関する記事は2割程度で、これまで佐高氏が雑誌に連載した時評集をまとめた本で、羊頭狗肉の感を免れません。でも、一読の価値があります。

14頁〜19頁の「2、小沢フリチンスキーの豪腕」に書かれている当時の郵政省関連の利権を巡る凄まじい暗闘の粗筋、60頁に書かれている瀬島龍三氏に対する著者の評価が面白かったです。

「2、小沢フリチンスキーの豪腕」の章では、電電公社の民営化にあたって、誰を初代NTT社長にするかを、財界と田中角栄氏とで争った経緯が暴露されています。

田中角栄氏は当時の電電公社副総裁北原安定氏を推し、今里広記氏や中山素平氏ら財界側は電電公社総裁(元IHI相談役)真藤恒氏を推したのです。結局、田中氏が脳梗塞で倒れて、真藤恒氏が初代NTT社長に就任できました。後に、真藤恒氏は値上がりが確実なリクルートコスモス(現コスモスイニシア)非公開株1万株の譲渡を受けたことが発覚して、NTT会長を辞任、NTT法違反(収賄)容疑で逮捕され、東京地裁で懲役2年、執行猶予3年、追徴金2270万円の有罪判決を言い渡され、控訴しないで刑が確定しています。晩節を汚してしまいました。

秋草篤二氏が電電公社総裁の頃、近畿電気通信局の不正経理事件が世間を騒がせて、外部から電電公社総裁を迎えることになり、そのとき真藤恒氏が電電公社総裁を引き受けていなかったら、真藤恒氏は幸せな余生を過ごせたのかもしれません。

その秋草篤二氏のご子息が富士通取締役相談役(元社長)秋草直之氏で、富士通前社長の野副州旦氏が先週の3月5日に辞任の取り消しを求める文書をが富士通経営陣に提出したことで、秋草直之氏ら経営陣の言動が注目を浴びています。


ダイヤモンド・オンライン記事「富士通 野副前社長 “解任”取り消し動議の全真相

小沢一郎の功罪 佐高信の政経外科 XII (単行本)


posted by SmallTalk at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍紹介
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