2008年08月19日

過剰な国の借金・民の貯蓄が国を滅ぼす

夏休みを利用して、本棚の隅で埃をかぶっていた、堂免信義著「日本を滅ぼす経済学の錯覚(光文社ペーパーバックス) 」を読み返して見ました。これを読むと、日本がどうして不況に陥ったかと、どうして不況が続くかが理解できます。

この本を2年ほど前に読んだ時の政治・経済情勢が少しも改善されていないのに驚かされます。悪化しているかもしれません。少数の金持ちが資産を増やし、貯金できない貧乏人が増えているのです。

詐欺師までが、小金を持った中高年から騙し取ったお金を、海外や国内で溜め込んでいます。

日本人の特質といわれている、「縮み志向」と「貯蓄志向」が災いして、不況が長引いているのです。

国・地方政府が赤字国債を発行して、支出を増やしても、民間(個人・法人)がその仕事で得た所得をそっくり貯蓄してしまうので、景気が全く上向かないのです。財政支出増に見合って税収が増えないのです。

国・地方政府の支出を呼び水に利用して、民間がもっとお金を使う必要があります。

団塊世代が定年退職したら、退職金がたくさん出るので、それを狙った商売が色々と試行されています。ところが、団塊世代の財布は閉じたままです。老後の生活に不安があったら退職金を安易に使えません。

財務省のホームページ記事「日本の財政を考える−財政健全化のためには?」を見ると、各年度の国・地方一般歳出等をその年度の税収の範囲内に納めることで、2011年度までに基礎的財政収支を黒字にする(プライマリーバランス)決意表明があります。そのための、予算編成方針と税制改革方針が述べられています。具体策は書かれていませんが...

暗に緊縮財政と増税が不可避と財務省はPRしているのです。

日本を滅ぼす経済学の錯覚(光文社ペーパーバックス) には国家予算の均衡を図る具体的な一例が提案されています。歳出削減と増税です。

詳しい内容は本書を読んで頂くとして、巨額な国債返済の財源として、相続税の増税を当てるとする著者の提案には同意できます。



posted by SmallTalk at 14:47 | Comment(1) | TrackBack(0) | 書籍紹介
この記事へのコメント
 貯蓄が悪いと言うのは間違いです。将来のために備える意味で貯蓄は間違っていません。日本人が有り余る金を持っていて、けちで使わないと言う説は間違いです。日本人は金がないから使えないのです。
 日本は15年以上デフレが続いています。デフレを止めるためには膨大な日銀券を増刷する必要があります。これは政府が自由に借金返済や景気刺激に使えます。
 拙著「歳出削減と増税は国を滅ぼす」諷詠社に書いています。ご一読くだされば幸いです。
Posted by 村島定行 at 2009年01月16日 20:23
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